国債のすべて78~79ページの回です。
本では、IMFは公的債務管理の主たる目標をリスクを適正な水準に抑えつつ中長期的に調達コストを最小化することと書かれている。
っへーそうなんだ!って感じ。
そして調達コストの最小化のために、CaR(コストアットリスク)分析、デュレーションコントロール、金利スワップ取引が採用されているとのこと。
CaR分析についてはわからないし興味もわかなかった。
デュレーションコントロールについては高金利下に短期債を多めに、低金利下に長期債を多めに発行するオペレーションで金融政策の有効性を阻害することがあるとのことで、何でそんなことをして何でそんなことになるのか疑問に思いました。
参考ページとして以下を読んでおくと理解しやすいと思います。
国債の価格と金利の関係について
財政出動と金融緩和 ― 日本経済を動かす「両輪」の意味
そもそもデュレーションとは何か?っていうと、一般的には平均回収期間と債券価格に対する感応度のことと言われている。
ググればそういう感じ。
平均回収期間の意味でのデュレーションは、例えば満期なしの永久債だとして、金利1%で100万円分買うと元本の回収に100年かかる。
これが金利が10%になると元本の回収に10年と短くなる。
金利が上がると元本回収の期間が短くなるのでデュレーションが短くなるということ。
そして価格感応度について。
デュレーションが5年の債券の金利が1%上昇すると価格が5%下がり、金利が1%下降すると価格が5%上がる。
デュレーションが2年の債券の金利が1%上昇すると価格が2%下がり、金利が1%下降すると価格が2%上がる。
デュレーションが長いほど価格感応度も大きくなる。
以上がデュレーションの基礎知識です。
それでは本の内容について、高金利の時は短期債の発行比率を増加し、低金利の時は長期債の発行比率を増加することで長期的に調達コストを低減させることができるとのことで、これをデュレーションコントロールと呼んでいる。
さっきのデュレーションの話では、平均回収期間と価格変動を気にする概念であり、これは債券を買う債権者側の視点であったが、デュレーションコントロールの場合、発行比率や調達コストという観点で発行者側の視点である。
発行者側の視点なので、平均回収期間でなく平均返済期間ととらえた方が理解しやすい。
発行比率の調整により、調達コスト、返済期間、発行年限構成を調整することになるのでデュレーションコントロールということになる、とチャッピーが言ってます。
デュレーションコントロールっていう言葉でググってもヒットしないから困った。
でもチャッピーの回答はつじつまが合ってると思うし、つじつまが合うように回答してるとも思うから俺が騙されてるのかもしれないけど確かにって思うから記事にしとく。
高金利の時は将来の見通しを踏まえ短期債の発行比率を増加させることがある。
これにより高金利を利払いを短期に抑えることができるので、利払い費という調達後のコストを低くすることができる。
逆に高金利の時に長期債を多く発行すると、高金利の利払いを長期間することになってしまうので、高金利時は短期債の発行比率を増加させ、長期債は発行比率を抑えるようにする。
そして低金利の時は長期債の発行を多くし、低金利の利払いが長くなるようにして調達コストをおさえている。
これは政府(発行者)としてのデュレーションコントロールとしては返済期間のコントロールになる。
高金利により短期債の比率が大きくなるとデュレーションは短期化し、低金利により長期債の比率が大きくなるとデュレーションは長期化するということになる。
このように発行年限構成(短期と長期の比率)を調整することでデュレーションをコントロールしていると見なせる。
価格感応度については、デュレーションコントロールをした結果、変化するのであって、デュレーションコントロールによって変化するのではない。
わかりにくですね。
デュレーションコントロールは発行年限構成の調整であって、価格感応度の調整ではない。
デュレーションコントロールによって副次的に価格感応度も変化するということ。
このデュレーションコントロールは過度な金利変動を抑える効果もある。
例えば低金利局面で長期債の発行を増やすと、長期債の供給過多により価格が下落し金利が上昇の方に誘導され金利低下を抑制することができる。
では高金利の場合はどう考えるか?
高金利の時に短期債を増発すると短期債の供給過多により価格下落し金利上昇を促進することになってしまう。
金利と価格の関係で考えれば、短期債は供給過多にするのでなく、短期債の最大需要量が発行限度の目安になるんだと思う。
こういう考え方で短期債の発行比率を増やし、他の年限の比率を考えているのだと思われる。
そしてデュレーションコントロールは金融政策を阻害する要因にもなりうると書かれている。
例えば金融緩和します、政策金利を下げました、低金利になりました、長期国債多めに発行します。
長期国債の供給過多により国債価格が下落し市場が求める国債金利が上昇するということになってしまう、という可能性がある。
せっかく政策金利を下げてお金の貸し借りをしやすくしてるのに、長期国債の金利が上昇したら長期のローンの金利も上昇の影響を受けて借入しにくくなるということが起きてしまうことになる。
逆に金融引締めします、政策金利上げました、高金利になりました、短期債の比率を増やします。
長期債の比率が減りました、長期債の価格が上昇し長期債の金利が下がりました。
消費を抑えたいのに、長期借り入れが増えてしまうかもしれないということが起こりえるということです。
銀行の金利リスクコントロールとは?金利スワップ・キャッシュフローヘッジ・ヘッジ会計を簡単に整理
最後に国債管理政策における金利スワップ取引について、本には金利変動リスク等の管理の観点から残存年限の調整を図ると書いてあるが、チャッピーに聞いてみれば利払いリスクの軽減の話で残存年限の関係はわからなかった。
ただ政府側のデュレーションでの平均返済期間を金利スワップによって調整するということなのか?と思った。
はっきりしたことはわかりません。
国債管理政策とは?デュレーションコントロールと調達コストの仕組みを整理

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