金本位制に移行するために円高にしたワケ

国債のすべての36‐37ページにかんする回です。
貿易赤字とかインフレ不況を金本位制に復帰することで経済難を乗り切ろうと考えていた。
それで、なんで金本位制にすんの?って話です。

まず金本位制って何か?つったら、保有する金の価値が通貨の価値の裏付けになるという制度です。
だからどうなるんだ?ってところで、金と通貨の交換比率を定めることになります。
そして金の保有量に応じて通貨発行することになります。
なので過度な通貨発行を抑制することができるので、貨幣発行によるインフレを抑えることに繋がります。
そして交換比率が定まってるので、為替は固定相場制になります。
例えば1円は金0.75gの価値だとする、これが交換比率で平価という。
100円=49.85ドルだった場合、75/49.85で1ドル≒金1.5gということになる。
この関係だと、1ドル=2円という固定相場制になるということ。
過度な通貨発行によりインフレになったりすると為替レートも不安定になり、それにより貿易も不安定になります。
金本位制にすると貿易は安定します。
そういうことで金本位制によって通貨発行量が制約され、為替相場や物価が安定することで通貨の信用も回復すると期待された。

WW1(第一次世界大戦)中は軍需品の輸出が盛んで物価も上がってて好況でしたが、戦後は戦争による需要が無くなることで物が余り物価が下がりましたが、戦前に比べると物価が高いままでした。
物価が高いし需要が無いから物が売れないインフレ不況でした。

そこで当時の浜口雄幸(おさち)は金本位制にしたかった。
そこで問題になったのは旧平価と新平価のどっちで金本位制にするかだ。
石橋湛山(たんざん)と高橋亀吉とかは、新平価での金解禁派だった。
新平価だと100円=44ドル、1ドル=2.27円、旧平価は100円=49.85ドル、1ドル=2円。
新平価と旧平価を比べれば新平価は割安、旧平価は割高ということだ。
割高の旧平価だと輸入物価が安くなるから価格競争により国内物価も下がりデフレ圧力になるということだ。
それに貿易しても利益が少ない。
割高になるほど輸入品は安く輸出品は薄利になるので貿易赤字になりやすく金は流出しやすくなる。
金が減ると通貨発行の裏付けが減ることになるので貨幣供給量を維持しにくくなる。
ということで金が減ると困るのに、浜口内閣は円の価値を割高にしようと、旧平価に戻そうと考えた。
それは戦前と同じ旧平価にすることで国際社会から戦前と同じくらいの通貨価値と国際的信用に回復したというアピールをする狙いがあった。
実勢レートに基づいた新平価にすることで通貨の価値を切り下げたと見られたくなかった。
それで緊縮財政して貨幣量を減らして円高に誘導し、産業合理化は競争力の弱い企業を淘汰すること。
このような政策により旧平価に戻して金解禁をしたということだ。

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